北欧の暮らしに学ぶ

「長く使うものこそ、本物を」 スウェーデン流の住まい観。

日本では住まいを30年程度で建替えをしたり、買い換えを行いますが、スウェーデンでは一つの家を親・子・孫と三代に わたり住み継いでゆくことは珍しくありません。住まいは新築時をピークに年々古くなり価値が減ってゆくものではなく、世代交代を通じて心を込めて育て、成長させてゆくものと考えられています。そして住まいは、その所有のために人生があるのではなく、人生を楽しむためのものであるという考え方です。

また、スウェーデンでは新築の家よりも10年20年と経った住まいの方が味わいの深いものとして尊重されています。休日に住まいの修理することも、人生の楽しみのひとつであるというライフスタイルが定着しています。
世代を超えて住み継がれることで、住まいとしての価値が深まっていく。それがスウェーデンの人々にとって理想的な住まいの姿です。こうして住み継がれて行くものであればこそ「本物」であることにこだわります。
50年、100年と住みついでゆく住まいの基本性能や素材にはあくまで「本物」であることにこだわり、時代に応じて変化してゆく設備などにはフレキシブルに考えるというのはスウェーデン流の住まい観です。豊かになったといわれる日本人も住まいについて、こうした考えを取り入れる時代を迎えているのではないでしょうか。

→ 安心の住まいづくり